【ウィッチャー3】PS4版全クリしたのでレビュー
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ウィッチャー3とは?
プレイヤーは怪物退治のプロフェッショナル「リヴィアのゲラルト」を操り、「予言の子」を見つけ出すため、巨大都市や海賊の島々、危険に満ちた荒野など、広大な世界を冒険する。
シリーズ初のオープンワールドを採用したファンタジーRPG。
マップは前作の35倍の広さ、季節感のある地形は素晴らしく美麗で、スクリーンショットを100枚以上撮ってしまいました。
全てのRPGを凌駕する! RPGの歴史が変わる瞬間を体感せよ! !という誇大広告かと思いきや、むしろそれでも控えめな表現かもしれないと思わせるほどの超大作ゲームです。
ストーリー
超大ボリュームでストーリーだけをプレイしても50時間はかかると思います。普通はこれだけで一本のゲームです。
それにくわえてサブストーリーや広大なマップに隠された宝やウィッチャーならではの依頼などを合わせると100時間は余裕で超えます。
さらに選択肢によってマルチエンディングや細かい所でも結果が変わるのでそれをやろうとしたり、難易度も4段階あるのでそれでまた一周したりとしていたら数百時間に及ぶボリュームです。
だからと言って手抜き感は一切無く、サブストーリーも十分過ぎるくらい楽しめます。
前作をプレイしていなくても楽しめるか?
三部作の最終章となる「ウィッチャー3 ワイルドハント」
もちろん前2作をプレイしている方がいいに決まっているとは思うのですが、プレイしていなくても楽しめます。
上記の公式サイトで前2作の復習が出来るので補完しておくとなおいいと思います。
プレイヤーに委ねられる決断
このゲームの最大の特徴とも言えるプレイヤーの決断によって様々に分岐していきます。人の生死から政治的な事までとても多くの事がプレイヤーの判断に委ねられます。
R18指定
このゲームは18指定のゲームの中でも踏み込んでいるなと感じます。
例えば戦闘では四肢を切断したりといったグロ要素があり、敵もグロテスクなものがいたりします。
その辺りは他のゲームでもあったりするのですが、このゲームでは性描写がガッツリ描かれていて、他のゲームだったら行為の時はカットされていたり画面が暗くなってボイスのみとか、カメラアングルが強制的に操作されてそのシーンは見えないとかの対処があるのですが、普通にガッツリ描写されています。
売春宿というものがあり、普通に性交渉を行うことが可能ですし、メインストーリーやサブストーリーで出会う女性と普通に性交渉をします。もちろんそれをしないという選択肢も用意されています。
前述のプレイヤーに委ねられる決断と同じようにそれもまた分岐になったりするのですが、家庭用ゲームとしては踏み込んでるなという印象は凄まじいです。
戦闘
敵
多種多様な怪物が存在していて、全て確認した訳ではないですがほとんどの怪物それぞれにサブクエストでストーリーが用意されている感じです。
単純に怪物だ=悪という図式にならずに深く掘り下げているので、泣けるようなストーリーまであってプレイヤーを飽きさせません。
倒し方も一辺倒ではなく怪物それぞれに弱点があるので図鑑で確認したりするとより効率的にウィッチャーになれると思います。
多彩な装備品やアイテム
鋼の剣と銀の剣の2本の剣が特徴的ですが、鋼は人に対して使用し、銀の剣は怪物退治に対して使用するというウィッチャーらしい装備になっています。
ビジュアルは武器ごとに変化する仕様で、数えきれないほどの武器とウィッチャー専用装備が用意されています。
戦闘になると自動的に相手に合わせて適切な武器を抜刀してくれるのでいちいち考えなくても最適化してくれます。
武器は売られてい物の他にも敵が落とします。さらに自分で製作する事も分解して素材アイテムを抜き出す事も可能です。
印
印と呼ばれる魔法のような物が5つ用意されており、それを強化していく事でさらに強力に派生していきます。
例えば最初は周囲に炎を撒くようなイグニの印ですが、強化すると敵に対して放出するような印も使えるようになります。
最初の炎の撒くタイプも使えるし、放出するタイプも使用可能なので、かなり戦略性が生まれます。
相手が一人の時には放出するタイプが有効だったりしますが、敵が複数の時には撒くタイプを使ったりと使い分けが出て来ます。
この2つの印だけでこれだけ戦略性が生まれるのですが、たくさん印があるので戦闘にメリハリが生まれて、強敵でも印の戦略次第で勝てたりするというかなり大事な要素です。
グラフィック
プレイしている最中はずっとグラフィックが凄いという印象を持ち続けられると思います。全く手抜きが無い。
システム
ロード
ロードはそこそこ長いです。我慢出来ないほどでも無いです。グラフィックがここまで高いのでこれは致し方ないと思います。
バグ
プレイしていて遭遇したバグは、商人と会話した瞬間にどこかの施設に吹き飛ばされてしまい、鍵の掛かった建物の中に閉じ込められてしまうという絶望的なバグから、クエストが進行出来ないようなバグや、いきなりゲームが落ちてPS4のメニュー画面まで戻ってまた起動する所からみたいな事は結構頻繁にありました。
全クリするまでに10回は経験したかと思います。
ただ、オートセーブなのでかなり直前まで戻れるのでブチ切れる程では無いですが、人によってはブチ切れるかもしれません。
ローカライズ
総勢50人以上のキャストのフルローカライズ。メインクエストやサブクエストの日本語ボイスというのは結構あるのですが、街にいる一般人のほとんどが日本語でちゃんと話します。(喋らない人に遭遇した事がない)
字幕もオン・オフ切り替えられます。
大都市では吟遊詩人が街中で歌を歌っていますが、おそらく主人公の範囲で曲が流れる仕様だと思うのですが、サブクエストの最中でも街中で吟遊詩人が歌っているかのように曲が聞こえてきます。
リアルで考えると、酒場でシリアスな話をしていても曲は聞こえてくるので現実感あるなーとか思ったりしました。
規制
The Witcher 3: Comparison Between Censored And Uncensored Reveals Almost No Nudity
ストーリー上の規制に加えて、基本的に女性は下着を着用しています。これが微妙に服から見えているので美的感覚から言うと何かダサいような印象を受けてしまいますが、家族の前でプレイする事を考えると個人的には有り難かったりします(笑)
一人暮らしの方はPC版の方のがいいと思います。
カードゲーム
他にもミニゲーム的なものはあるのですが、特にグヴェントと呼ばれるカードゲームの面白さは異常で、運要素のある遊び幅が広く取られており、デッキの特定のカードが全然来ないと勝てなかったり、デッキもウィッチャー3の世界観を踏襲するようにワイルドハント、北方諸国、スコイア=テル、ニルフガードの4派閥があり、主要な人物がカード化されているので収集する楽しみがあります。
まとめ
まだまだ語り尽くせないほどの魅力があるウィッチャー3ですが、あまりにも多くの事を語りすぎると冗長になると思って3分の1位まで削りました(笑)
それほどこのゲームのインパクトと破壊力、芸術的なゲームデザイン、開発者の面白いゲームを作ってやるという意気込みや熱量を感じました。
このゲームをプレイし終わった後に確実に熱中度だけでは無く、色んな感情が体内でグルグル回って消化しきれない余韻に浸ると思います。
それが次のステップにつなげる活力になり、それがその後に残されているクエストをクリアするのか、選択肢を変えながらもう一度プレイするのか、見たことの無い武具やアイテムを探索するのか、最高難易度に挑戦するのかは人それぞれですが、モチベーションは最高潮になっていると思います。
最後に
我々が『ウィッチャー3 ワイルドハント』と共にプレイヤーの皆様にお届けするのは、我々の夢そのものです。
それはすなわち、広大かつ”生きている”オープンワールドを舞台に物語を提供する、というアイデアの実現です。
その物語とは、皆様の脳裏に焼き付き、後世にわたるまで人々に語り継がれるようなお話です。
我々は、ゲーム開発者としてだけではなく、”人”としての存在の結晶をゲームという形で皆さんに提供します。
我々は、オープンワールドRPGというジャンルにおける次のステップとして皆さんに記憶してもらえるよう、この作品に数えきれない時間を費やしました。
この作品は、まさに我々の汗と涙の結晶です。
我々が愛するリヴィアのゲラルトの冒険を、皆様にも同じくらい愛してもらえることを期待しています。
ーコンラッド・トマシュキ
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