テラフォーマーズみたいに太陽系の惑星に地球外生命体がいる可能性ってあるの?

公開日: : 最終更新日:2015/03/24

89187775_543962c887_z_R

アニメの放送も始まり順調なテラフォーマーズ。火星のゴキブリ「テラフォーマー」と戦うSF漫画だが、こういう地球外生命体と戦う漫画や映画や小説は沢山ある。

今回は地球外生命体がこの太陽系に存在するのかという視点で素人が考えてみた。

なぜ地球外生命体に惹かれるのか

これはおそらく単純に好奇心以外では、生命体の存在理由を知りたいという事と、逆に太陽系に生命体が存在しなかった場合になぜ生命体が存在するのかという2点なのだと思う。

もし生命体が存在した場合でも太陽系ではよくあるグレーみたいなエイリアンである可能性よりも、微生物的な発見の方がしっくりくる気もする。最近ではウイルスが宇宙人なのではないか説もあって(割りと真面目に)、現段階では推測の域を出ないが、NASA曰く20年以内には地球外生命体は発見できるだろうとの目論見があるようだ。

NASA「あと20年もすれば、地球外生命体を発見できる」

これは太陽系外惑星の事をさしているので、無限に広がる宇宙規模で考えた時は無限の可能性が広がっており、地球に似た惑星もあるのかも知れない。

僕らが知らない事を地球外生命体が教えてくれるかも知れないし逆に殺されるかもしれない

話は変わって物心ついた時に何で生まれてきたんだろうと考える事はなかったですか?

僕はありました。そういう風に考えるのはごくごく自然な事だって本をどっかで読んだことがあります。仰々しい名前も付けられていたのも覚えています。どんな名前だったかは忘れました。

そして、死んだらどうなるの?という事に推移していきます。

それについて調べていくと宗教的な解釈だったり、哲学的な書籍を彷徨うことになります。

最近だったらこの本が面白かったですね。つまる所「他者貢献」の為に生きているという思想です。

女性だったら上原愛加さんの本のほうが合うかもしれませんね。内容的にはアドラー的な雰囲気が漂っています。

そういう視点に立って納得出来る人もいるかも知れないですが、もっと大枠で物事を捉えたい時に、地球外生命体の存在は我々人類に色んな可能性を見せてくれるわけです。

逆にNASAが20年以内に太陽系外惑星の地球のような惑星を発見してコンタクトをとった時に答えが出るかもしれませんね。

地球人「何で生物って誕生したの?」

地球外生命体「いや、最初こっちにいたんだけど僕らがごにょごよして地球に送ったんだよ。つまり君たちは僕らの兄弟なのさ」

みたいな。もしウイルスが地球外生命体で生物がウイルスと結合した事によって起きた突然変異的な存在だったらウイルスとコンタクトを取るすべがないとも思えますが、少なくとも僕らが生きているうちには。

まあ何にしろ、太陽系でも太陽系以外の惑星でも地球以外に何らかしらの生命体がいるかも知れないというのは可能性は結構あり得る話だなーと個人的には考えています。

いわゆるエイリアンとかではなくて微生物とかウイルス的な存在。

それと同時にテラフォーマーズみたいに人類が殺されるかもしれないという可能性もありますね。

火星に地球外生命体がいる可能性は?

かなり前置きが長くなりました、ここからテラフォーマーズみたいに火星に地球外生命体がいる可能性があるのかという視点で話を進めます。

火星の事を知ってみよう

Water_ice_clouds_hanging_above_Tharsis_PIA02653_black_background_R

まず火星のスペックから見て行きましょう。火星は地球から5600万キロ離れています。天候は基本的に毎日晴れ、太陽が出ていますが、平均気温は南極大陸の真冬くらいです。平均で-60度、最低気温-125度、最高気温+20度ほどです。

火星の直径は地球の約半分ほどのコンパクトサイズです。結構小さいです。大気が薄く、重力は地球の大体3分の1ほどしかありません。

更に興味深い事実が、火星の表面積と地球の海などを除いた陸地面積はほぼ同じ大きさです。

逆にいうと、もし火星に今でも水が存在していたら、地球と同じ大きさだった可能性がある訳ですね。実に興味深い。

火星ってどんな星?

火星には地表には水が存在しません。火星の地表はもの凄く乾燥していてゴツゴツしています。

MarsSunset_R

火星では日中は赤く夕焼けは青くなります。とても幻想的な風景でしょうね。

火星って雨は降らないの?と疑問に思うかもしれませんが、火星では雨は数十億年以上降っていないと言われています。

実際火星には氷があるとNASAのフェニックスが2008年に確認しています。しかもちょっとの話ではなくて大量に。地表から7センチ下に巨大な氷の層が広がっています。

水があった火星はどんな感じ?

かつての火星は生命がいるのに最適な環境でした。液体の水が存在し、大気は濃く、気候は安定した非常に生物が住みやすい惑星でした。

なら火星の水はどこに行ってしまったのか、色んな説があるので調べてみるのも面白いですよ。

30億年前の火星には水がありましたが、地球のような温暖な気候ではありません。地球上で最も寒い地域を想像して下さい。そのような環境だっただろうと推測されています。

非常に厳しい環境ではありますが、生物が生きていけない環境ではないはずです。

火星に行く時にはどんな事に気をつければいいの?

テラフォーマーズでは約600年後の世界を舞台にしているので問題は解決しているのかも知れないですが、火星に有人の着陸をするのは非常に困難です。

まず月は一週間で行って帰ってこれますが、火星は3年はかかります。サクッと行って帰ってこれるレベルの装置はまだ現時点ではまだありません。

大気は薄く重力は月の2倍。火星の大気に突入する速度はマッハ27という問題もあります。つまり音速の27倍の速度です。富士急ハイランドのジェットコースターなんかおもちゃに見えるでしょう。でもドドンパは面白かったですよ。まだ乗った事のない人はレッツチャレンジ。

最新の科学や装置などを駆使して何とか速度を落として着地したとしても更なる問題が残ります。

Mars_Viking_11h016_R

火星には岩がゴロゴロ転がっているのです。月みたいに簡単には行きません。NASAの無人ロボットが火星に着陸した時の方法はエアバックでコロコロ転がして着陸させた方法と逆噴射でふんわり着地した方法とがあります。

もしテラフォーマーズみたいに「ザーン」みたいな着地をしたなら相当な衝撃でしょう。僕ならそんな火星の着地は体験したくありませんね(笑)

その辺は約600年後の世界なので中で吸収して外は死ぬほど頑丈な何かの物質で出来るとかなんでしょうか。

無事に着地したとしても問題は山積みです。

死ぬほど寒いとか死ぬほど乾燥しているというのがまず最初に感じる事でしょう。

日中でも-1度、夜間-74度くらいになります。Tシャツとジーパンで外にぶらっと出かけるのは困難です。

それに火星は磁場が弱いので、太陽からの放射線や、宇宙服を貫通する高エネルギー放射線も存在します。

微生物などは焼き殺されてしまいます。

cigarette-110849_640_R

火星の塵問題もあります。細かい粒子でタバコの煙みたいに全てに入り込みます。宇宙服や全てです。深呼吸なんてした日には呼吸器官系がやられます。

それと火星は大気の95%以上が二酸化炭素で構成されています。酸素ボンベを担がないと厳しいかもしれませんね。気圧は地球の100分の1以下です。地球で同じ環境は飛行機が飛ぶ高度の3倍あたりです。つまり宇宙ギリギリです。ポンポン浮く感覚は最初は楽しいかもしれませんが、慣れるにはコツがいりそうです。

未来のwebでは地球人でもたった2日で出来た!火星でうまく歩くコツ。みたいな記事がホッテントリするんでしょうか。

さらに隕石問題もあります。毎年200個くらい隕石が落下してきます。おちおち外出たら「バーン」なんて危険とも隣り合わせです。2日に1回以上は火星のどこかで隕石が落ちてくる計算になりますもんね。

僕らが生きている間には関係ないかもしれませんが、フォボス問題もあります。火星にはフォボスとダイモスというじゃがいもみたいな衛生が火星の周りを回っているんですが、フォボスは火星に引き寄せられているんです。このままだと5000万年くらいの間にフォボスは火星に落下すると見られています。その影響で、火星の周りには土星みたいに輪っかが出来るかもしれないと言われています。

5000万年後の未来人からしたら今の僕らみたいに土星=輪という認識で火星=輪というのがデフォになる時代が来るかもしれませんね。

火星では生物が生きれる環境があるのか?

ここまで見てきて、火星ではとてもじゃないけど生物が生息出来る環境ではないように思えます。

でも、火星に似た環境の地球で最も乾燥した砂漠の特に最も乾いたアタカマ砂漠という場所で岩塩の中に生きているシアノバクテリアを発見したのです。

アタカマ砂漠では水分を得る機会が一年間でたったの数時間という厳しい環境でも生物が生きているという事です。

Pia09344_R

この事と、地表から7センチ下に巨大な氷の層が広がっているという先ほどの事を組み合わせると、火星の地下には微生物が紫外線から身を守って地下の氷の中に存在しても不思議じゃないですよね。

もしこの永久凍土の氷が溶けたならもしかしたら海が出来て雲が出来て雨が降って川が流れる地球に似た環境の惑星になるかもしれないというワクワクがあります。

火星で最近放出したメタンガスが発見されました。メタンガスがあるから生物がいるとは限りませんが、少なくとも火星は生きた惑星だという事です。

もし火星に生物がいたとしてその遺伝子が同じか別かでもかなり興味深いですね。違った場合は太陽系で他の惑星でもいるかも知れないと推察出来ますし、同じだった場合は・・・よくあるSF小説が現実味を帯びてきます。

火星にいた生物が隕石に乗って初期の地球に渡ってきた説ですね。人類の生まれ故郷は火星だった可能性が急上昇でしょう。

火星の名所

もし火星人が存在したなら火星人は火星のどこを紹介するのでしょうか。地球の重力の3分の1しかない火星ではどれもが地球のスケール以上です。

マリネリス峡谷

Valles_Marineris_PIA00178_R

おそらくマリネリス峡谷(Valles Marineris)をまず紹介すると思います。超巨大な峡谷です。グランドキャニオンも焦るデカさです。

グランドキャニオン「ちょwおまwww」なんて声が聞こえてくるスケールです。

Valles Marineris:長さが4000km、深さが7km、幅が最大200km
グランドキャニオン:長さが446km、深さが1200m、幅が6km~29km

ソース:wikipedia

Valles Marinerisはアマゾン川の水量の100倍か200倍以上の水が一気に押し寄せて出来たのではないかと言われています。想像を絶するスケールです。

オリンポス山

Olympus_Mons_R

高さは27,000メートル。これはエベレストの3倍にもなります。地球の重力の3分の1なので自らの重みで潰れない高さです。なのでこれだけの大きさになる事が出来るという事です。

追記:凄い話だ・・・

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

記事更新をチェック

follow us in feedly

関連記事